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存在の耐えられない軽さ|ミラン・クンデラ

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

 

今年ノーベル文学賞をクンデラが取ったらドヤ顔するために読みました!

というのはさすがに嘘だけどかれこれ5-6年くらい積ん読してたのでノーベル文学賞が近付いてきたしいい機会だと思って読んだ。

 

生きる、愛することに対する根源的な問いかけをメタファーを交えながら小説に落とし込んでいる本作は小説というより哲学書に近いような読後感を受ける。けれど哲学書よりはるかに読みやすい。ただプラハの春を中心としたチェコの歴史、それにまつわるクンデラ自身の半生を知っておかないといけないので色々ググりながら読むことになった。Wikipediaは偉大。

 

村上春樹もそうだけどメタファーが凄く巧妙。なんとなく読み飛ばすこともできるんだけどそこに気付くことができるとより作品に奥行きが増す仕掛けが多くの人を唸らせるのだろう。最近のノーベル文学賞候補になるってことはそういうことなんでしょうなー。