ボトルネック|米澤穂信
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/09/29
- メディア: 文庫
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私、気になります!
…は作者の別の小説ですが、アニメを見てこの作者の著作が私、気になりました!
しかし原作の古典部シリーズを読むのはいかにもだし、インシテミルは映画化されてるし、それなりに面白そうでミーハー感がマイルドな作品はないものかな…と思ったら今年の新潮夏の100冊にこの作品があったので購入。
青春ミステリかつ舞台は金沢ということで古典部シリーズと設定が似通っているのかな、なんて思ったんですけど青春でもミステリでもなくないかこれ。いやいいんだけど。
どちらかと言えばホラーっぽいし切なさもある。爽やかとは真逆を行く苦々しい読後感はこの作者独特の持ち味のようだ。誰も悪くない、誰も悪くないからこそやり場もなく悲しく辛い、そんなゾクゾクする感じがたまらない。
最後の解釈は読む人次第に見えるけれど、川守のくだりがリョウの行く末を示唆しているように思えるなあ。
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というわけで歌野晶午、三浦しをん、米沢穂信とまとめ読みをしたんですが初めて読んだ作家三人、全部好みだったので良い夏休みでした。この人達の他の作品も読もう。